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よくあるQ&A

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高周波(ラジオ波)カテーテル治療の治療費は?
加入している健康保険の自己負担率によって変わります。片足の入院の自己負担金は、3割負担の方が52,000円程度、2割負担の方が34,000円程度、1割負担の方が、18,000円程度です。
民間の生命保険や医療保険に加入されている方は、手術での給付対象になる場合が多いので、チェックしてみるといいと思います。
入院は必要ですか?
1泊2日入院を基本にしています。術後の歩行や創部のチェックを行います。手術の翌朝10時退院になります。日帰り手術も可能ですが、目立つ静脈瘤を切除した小切開創の処置のために、翌朝に再度来院していただく必要があります。
両下肢同時に手術できますか?
片足を基本にしております。症状の重い方の足をはじめに行って、その約1か月程度後に反対の足を行います。同時に行った場合には、歩行がつらくなる場合があること、手術が煩雑になること、深部静脈血栓症の確率が上昇することなどの理由により、片側ずつ、丁寧な手術を目指しています。
入院中の付き添いは必要ですか?
基本的には、入院中の付き添いは不要です。
食事の制限などはありますか?
手術前日まで食事制限はありません。手術当日は、手術4時間程度前まで飲食可能です。飲水の制限はありません。
術前に禁煙は必要ですか?
手術は最低2か月以上禁煙してから行っております。手術後も家族を含めた禁煙が大変重要です。ニコチンと副流煙は深部静脈血栓症と創部感染の主要な原因となります。
手術は痛いですか?
鎮静剤を少量使用し、表面麻酔のゼリーを皮膚にぬった後に、32G針(国内の一般病院では最小)の極細針で局所麻酔を行います。無痛ではありませんが、通常の注射よりは苦痛を減少させることが出来ます。術後の鎮痛剤は以前3回分頓用で処方していましたが、高周波(ラジオ波)カテ―テル治療になってから、95%の人が使用していなかったため、現在は処方しておりません。痛みを感じる場合には足を良く動かすと軽減します。
手術当日の流れについて教えてください。
1例(8:30入院の場合)として、手術当日の流れ
8:30 入院
9:00 歩いて手術室へ移動
 超音波検査
 手術ベッドに移動(仰向けまたはうつ伏せに寝る)
 表面麻酔
 点滴ルート確保、抗生剤点滴、鎮静剤点滴
9:30 手術開始(手術時間は15分から70分程度)
 包帯を巻いて、弾性ストッキングをはく。
 歩いて病棟に戻る。
手術後は安静の必要はありません。病棟内をよく歩き、水分を多めにとることで、合併症(深部静脈血栓症など)の予防になります。
手術後の弾性ストッキング着用期間は?
一般的には膝下の弾性ストッキングを術後7日目まで昼夜着用します。
その後弾性ストッキングを外しますが、むくみが出現する場合には、さらに2週間程度を目安に昼間だけ使用していただいております。
術後、入浴は?
退院翌日よりシャワー浴になります。術後3-5日程度で外来に来ていただき、テープ等をはがします。その後は浴槽に入れるようになります。
術後の外来通院について教えてください。
術後3-5日程度、1か月、3か月に外来で超音波検査を行います。両下肢を行う場合には1回余分に外来に来ていただきます。
手術後はいつから仕事、家事、車の運転、運動ができますか?
仕事、家事は退院の翌日から可能です。車の運転は帰宅後に可能となります。
激しい運動(テニス、水泳など)は2週間控えてください。深部静脈血栓症の予防のために、軽度の運動(散歩など)は退院後すぐに行うことをお勧めします。飛行機に乗る必要がある場合には、相談してください。
手術後の創の具合はどうですか?
静脈瘤を切除した創部は、1か月程度で内出血が吸収されて、きれいになります。また内出血と残存した静脈で一部硬くなることもありますが、徐々に柔らかくなる場合が多いです。硬さが残った場合でも日常生活に問題はありません。
傷痕は残りますか?
目立つ静脈瘤を1-2mm程度の創で切除した部位は、しばらくは色素沈着(黒~茶色)を認めますが、徐々に薄くなり、1年程度で創がほとんど目立たなくなります。
高周波で血管内焼灼術を行った大腿部の静脈は、膝に近いところで皮膚の表面から浅いところに血管がある場合は、索状に色素沈着が残ることがあります。また浅い血管は小さい創で切除することも多いですが、この場合でも抜去した血管に沿って索状に色素沈着が残ることがあります。足の付け根に近い、深い血管は焼灼後の色素沈着は心配ありません。