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岡村記念病院はTAVIを始めます

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院長挨拶

院長先生写真

人口の高齢化に伴い、心臓、血管、不整脈に関する病気は増加しております。この治療の侵襲を減らすため、カテーテルによる治療が急増しております。当院で従来開胸手術でしか治療出来なかった弁膜症治療についても、カテーテルによる低侵襲治療を可能にするため、従来の手術室をカテーテル操作も可能な『ハイブリッド手術室』に改修致しました。今後、治療に関する認可が得られれば、高齢者で最も多い大動脈弁狭窄症に対する大動脈弁置換術という開胸手術をTAVI(タビ)(Transcatheter Aortic Valve Implantation)と呼ばれるカテーテル治療に切り替えることができ、現在体力的に手術が受けられない患者さんに対しても治療が可能になります。
TAVIは静岡県東部ではまだ出来る施設がなく、待望されております。また、僧帽弁閉鎖不全症という弁膜症に対しても開胸手術ではなく、カテーテルで行えるMitra clip(僧帽弁クリップ)という治療法があり、ハイブリッド手術室があることで低侵襲治療の選択肢が増えます。

アンギオ写真

三和先生挨拶

三和先生写真

岡村記念病院ではいよいよTAVI実施に向け本格的な準備に入り2022年4月から治療を開始する見込みです。

アンギオ写真

1.TAVIとは

Transcatheter Aortic Valve Implantation(経カテーテル大動脈弁治療)の略です。
大動脈弁狭窄症に対する弁置換術は従来開胸し人工心肺を用いて心停止で行われてきました。大動脈弁置換術の臨床成績は極めて安定していましたが、高齢者やハイリスクの患者さんのなかには従来の方法が難しい患者さんもいます。TAVIは人工心肺を用いずにカテーテルを用いて大動脈弁置換を行う方法で低侵襲なため従来治療困難であった患者さんにも大動脈弁狭窄の治療を行うことが可能です。

2.どのような治療でしょうか

カテーテルにたたんだ人工弁を装着し大動脈弁まで運んで留置します。患者さんの弁は取り除かないで大動脈基部に押し付けられた状態となりますが弁の開閉には問題ありません。4つのアプローチサイトがありますが多くの場合大腿動脈(鼠蹊部)からのアプローチが選択されています。

3.どんな患者さんにTAVIは適しているのでしょうか

2020年弁膜症治療ガイドラインなどより

TAVIは低侵襲なので高齢者やハイリスクな患者さんには適しています。一方長期成績が示されていないこと、弁周囲逆流が残る場合があること、術後ペースメーカーが必要になる場合があることなどの不利な面もあります。従来の大動脈弁置換術の長期成績は極めて安定しており周術期志望も少ないことから予後の長い若年の患者さんには従来法がよいとされています。

4.ハートチームで行う治療です

TAVIは新しい治療方式であり従来の循環器内科、心臓血管外科の枠を超えてハートチームで治療を行う必要があります。患者さんの手術適応の決定から実際のTAVI手術、そして術後リハビリから退院まですべてハートチームで行います。
岡村記念病院でも循環器内科医、心臓血管外科医、麻酔科医に加えて臨床工学技士、放射線技師、看護師、エコー技師、ソーシャルワーカー、薬剤師、理学療法士、管理栄養士などがハートチームを形成しオール岡村でTAVI治療に臨んでいきます。

5.岡村記念病院でTAVIを始める理由は

ハートチーム

高齢者の重症大動脈弁狭窄症は増加しており心不全の原因の一つとして注目されています。静岡県東部地域においても社会の高齢化が進んでおり、心不全治療は重要な課題の一つとなっております。
2013年より日本で行われるようになったTAVIは徐々にその手術数を伸ばしており大動脈弁狭窄症の重要な治療選択の一つとなってきました。欧米ではTAVIの手術件数は従来の大動脈弁置換術を上回っており日本でも増加してきています。
しかしながら静岡県東部地域にはTAVIを行える施設がありませんでした。岡村記念病院は地域の皆様に最先端の心臓病治療を提供することを目指しており、TAVIを導入することでさらに幅広い治療を提供できると考えています。
これまで手術ができないと諦めていた患者さんも治療できる可能性が広がります。