病気について

めまい(2)

めまいと心臓病について(2)

今回は心臓病と関係のあるめまいについて主な病名を挙げながらお話ししましょう。

1.起立性低血圧症:これは立ち上がるなどの体位変換時に、頭の血液が重力のため体幹や下肢に下がってしまい、脳虚血になるため生じます。もともと低血圧の人や、降圧剤を内服中の人、脱水状態、糖尿病や神経疾患など合併している人に認められます。

2.不整脈によるめまい:これには1)脈が停止するもの、2)脈が遅くなってしまうもの、そして3)脈が速すぎて生じるものの3つのタイプがあります。1)脈が停止するものの代表には洞機能不全症候群があります。洞というのは心臓の中(右心房)にあり、全身から帰ってきた血液を調べ全身に酸素が十分に行き届いているかを判断し、適切な心拍数を決め心臓に命令をだす機能を持っています。この洞に障害を生じ、数秒間から十数秒間命令が出されないと心臓が止まってしまい失神を生じます。2)脈が遅くなってしまうものの代表は完全房室ブロックです。完全房室ブロックは命令を伝える線が心房と心室の間で完全に切れてしまい収縮命令が心室に届かず、心拍数は20-30回/分となり、目の前が暗くなったり、気が遠くなったり、失神を生じてしまいます。3)脈が速すぎてめまいを生じるのは何故でしょう。心臓は筋肉で作られた袋で、袋の中に血液を溜めて収縮して血液を送り出しています。脈として触れるのは心臓が収縮して血液を送り出しているからです。脈と脈の間で心臓は弛緩して血液を溜めているのです。脈と脈の間隔が長いと溜まる量も多くなり、短いと少なくなります。150-180回/分以上速く収縮しますと心臓に溜める血液が少なくなり、駆出される血液も少なくなり血圧が下がってしまいます。このためめまいや失神を生じてしまいます。このような状態になる不整脈に、心房性頻拍症、心室性頻拍症などがあります。最近話題の心房細動も心房性頻拍症の一つですが、一般的に心房性頻拍症は、心房は速く動いても、心房と心室をつなぐ線があまり速い命令は受け付けませんので、心室は極端に速く収縮することはありません。このような機序で心房性頻拍症は必ずめまいを生じるものではありません。ただし心室性頻拍症は心室が速く収縮するので失神など生じてしまいます。さらにもっと速く心室が動いてしまいますとまとまった収縮ができず心臓から血液の駆出ができなくなります。この状態を心室細動といい、心停止と同じ状態です。重篤な不整脈である心室性頻拍症や心室細動は基礎心疾患を持っていることが多いのですが、非常にまれに心臓に異常がなく突発的に生じることがあります。

3.心臓は正常だか、心臓と血管のバランスが悪かったり、これらを調整する自律神経の変調で低血圧や徐脈を生じ、失神を生じるものがあります。排尿後失神や咳失神といわれるものです。排尿後失神は、排尿をすると腹圧が下がり、血液がお腹にたまり心臓に帰る血液が減り、血圧が下がります。咳失神は、咳により肺の圧が上がり、心臓を圧迫して、血液が心臓に帰れなくなり、心臓の血液量が減り血圧が下がります。このためにめまいや失神を生じてしまいます。あくびや背伸びなどでも生じることがあります。これらの失神には自律神経も関与しており神経介在性失神ともいわれます。

めまいを感じられた時、体の安定しない体動感をともなうめまいか気が遠くなる様なめまいかを教えていただけば、診断の参考になります。

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